においの記録は、強さと印象を分けて残す

においを数字で記録するときは、その数字の意味も一緒に残しましょう。「自分が感じた強さ」と「連想したもの」を別々に書き、自分用の尺度として使うのが今回の方法です。

強さと印象に別の欄をつくる

「強さ」には、どの程度においを感じたかを記入します。「印象」には「木を連想した」など、思い浮かんだものを書きます。印象を理由に強さの数字を選ばず、それぞれ別に考えましょう。言葉が浮かばない日は、そう書いて構いません。

尺度は自分だけの目安にする

例えば、次のような三段階を自分用に定義します。

  • 1=かすかに感じた
  • 2=はっきり感じた
  • 3=強く感じた

この定義を記録用紙の上部に書いておけば、記入のたびに確認できます。段階を細かく増やしすぎず、定義を見て選べる範囲にとどめましょう。

これは記録例で、共通の測定基準ではありません。「3は1の3倍」という意味もなく、ほかの人の数字とも比べません。迷ったら無理に選ばず「1か2か迷った」と残します。においに気づかなかったときは「気づかなかった」と書き、未記入と区別します。記録していない欄を、後から数字で埋めることも避けましょう。

日時と環境を添える

日時、室内・屋外、窓の開閉なども添えます。記入例は「10月17日9時/室内・窓は閉じていた/強さ2/印象は木を連想」です。環境のメモは、その場面を読み直すための補足として扱い、においの原因を示す証拠にはしません。

読み返す順番を決めておく

まず尺度の定義、次に日時と環境、最後に強さと印象を確認します。「当時、どの意味で数字を選んだか」「強さと印象を分けて書けているか」を点検しましょう。数字は、人同士や日ごとの比較、原因の推定には使いません。

例えば「2/木を連想」とあっても、連想したものから強さを読み替えず、その日の二つの記述として受け止めます。書かれていない内容は、推測で補いません。

当時の感じ方を思い出せなくても、元の数字を今の印象で書き換えず、「当時の選び方は不明」と追記します。読み返して分かりにくかった点を、次の記入に生かしましょう。

他人の記録には事前の同意を

他人について記録する場合は、目的と記録する内容を伝え、事前に同意を得てください。記録への同意と、他の人に見せたり公開したりする同意は分けて確認します。

一般向け注意書き

この内容は、日常の観察と言葉の使い方を学ぶための記録例です。数字や印象から、においの正体や人の状態を判断するものではありません。記録は本人の意思で、無理のない範囲で行ってください。

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