観察メモを訂正するとき、元の記録を残す方法
観察メモを続けていると、あとになって「書き間違えた」「思い出していた順番が違った」と気づくことがあります。自分の任意の観察記録なら、間違いを見つけた時点で直して構いません。ただし、元の文を跡形もなく消すと、いつ、何を、なぜ変更したのか分からなくなります。訂正の経緯を短く残すだけで、未来の自分が読み返しやすいメモになります。
1.元の文と訂正後の文を並べる
誤記や記憶違いを見つけたら、まず元の記述を残し、訂正した内容を別に書き添えます。最低限あると便利なのは、元の文、訂正後の文、訂正日時、訂正理由の四つです。理由は「数字の書き間違い」「別の日と取り違えた」など一言で十分です。もとの言葉を残すのは、誤りを放置するためではなく、変更の前後を区別するためです。
全文を書き直す必要はありません。直した箇所だけが分かる形にし、後から見たときに旧情報を正しい情報と読み違えないよう、「訂正前」「訂正後」をはっきり示します。
2.「訂正」と「追記」を分けて書く
訂正は、すでに書いた内容に誤りが見つかったときの修正です。一方、追記は、もとの内容を変更せず、新たな感想や補足を付け加えることです。両方を同じ扱いにすると、何が間違いで、何が後から増えた情報なのか分かりにくくなります。
以下はすべて架空の記入例です。
- 訂正の例:原記録「本を30分読んだ」。訂正(10月22日 9時)「30分」は転記ミス。手元の計時メモでは20分だったため、「20分」に訂正。原記録は残す。
- 追記の例:原記録「本を20分読んだ」。追記(10月22日 9時)「次回は印象に残った一節もメモしたい」。元の内容は変えない。
どちらも短い一行で足ります。「訂正」「追記」と最初に書くだけでも、読み返すときの混乱を減らせます。
3.分からない部分を想像で埋めない
間違いに気づいても、正しい数字や順序を思い出せないことがあります。その場合は、もっともらしい内容を作って埋める必要はありません。「元の記述に誤りの可能性あり。正しい内容は未確認」と残す方法があります。確認できたことと、記憶だけで考えたことを混ぜないのが基本です。
また、この方法は自分自身について、書きたいときに残した観察メモを対象にします。他人の行動や発言を無断で記録しないでください。氏名、連絡先などの個人情報は、訂正履歴だからといって不要に残す必要はありません。共有する前には、本文だけでなく訂正前の文や追記にも特定につながる情報がないか確認し、取り除きましょう。
まとめ|正しさだけでなく、直した経緯も残す
観察メモは、初めから間違いなく書くことを競うものではありません。誤りに気づいたら、元の文を残し、訂正日時と理由を添える。新しい情報は「追記」として区別し、不明な点は不明なままにする。こうした小さな習慣が、あとから納得して振り返れる記録につながります。必要な情報だけを安全に残し、自分が続けやすい方法を選びましょう。
